小学校受験に欠かせないものとは

教育に関して熱心な方でも、高校までは公立でも良いとお考えの方も少なくありません。また公立学校は小学校まで、中学校からは私立と考えている方も多くいらっしゃいますが、最も早い段階から子どもにとって最高の教育環境を与えたいという意識のある保護者の方は、小学校受験の対策をしています。公立小学校の学習環境も向上してきてはいるものの、やはり多くの児童に理解のできる一般的なレベルの教育水準を確保することが最大の観点となっております。そのために、将来を見据えて学力を効果的に向上させていくためには、学習指導に特に力を入れている私立の小学校への入学が重要です。東京都内の選抜試験の状況は年を追うごとに激化する傾向にありますので、対策をしっかりと練っておくことが重要です。

圧倒的に高い学力が求められるケースもある

本来、小学校1年生レベルの発達段階においては、学力に関する個人差を正確に測ることは難しいものです。しかし、入学試験に出題される問題を見てもわかる通り、かなり精選された問題が用意されており、確実に回答できるだけの学力が求められています。公立の小学校1年生は、学習指導要領においてはひらがなの読み書きや一桁の計算などからスタートすることに決められていますが、小学校受験が必要な私立校においては、通常の小学校1年生修了レベル並みかそれ以上の学力を求められると考えて良いでしょう。一般的には、漢字の読み書きや四則計算、日本の地勢やある程度の歴史、理科的事象の認識などがかなり高い水準で定着しているということが条件となります。また学力面の他にも、健康状態や運動能力に関しても平均以上の水準が望ましいと言えます。

保護者の教育理念や家庭環境も重要

小学校は子どもだけの世界と思われがちですが、その背後には教育理念を掲げている学校側と、子どもを預ける保護者の存在があります。私立の小学校においては保護者の教育理念も重要視されます。多くの小学校受験では学力試験以外に親子同席の面接もありますので、その場において入学を希望する小学校の教育理念と志を同じくすることが学校側に伝わるようにすることが望ましいでしょう。しつけや家庭教育の観点は特に学校側が注目するポイントです。また、どのような家庭環境で育ってきているのか、保護者自身の教育に対する価値観はどのようなものなのかも見極められると考えて良いでしょう。子どもだけが向き合うのではなく、保護者も一緒に小学校の受験に臨むという気持ちで、しっかりと対策をすることによって合格を勝ち取れることにつながります。